シャワトレのススメ★ 〜歌練習にオススメの場所
こんにちは!
NOPPO MUSIC SCHOOL ミュージカル講師の花音美燈です♪
私がまだ劇団の研究生だった頃、先輩が休団の後に戻ってきたと思ったら、めちゃくちゃ歌が上手くなっていて驚いたことがありました。
みんなすごく気になって、どうやって練習したのか聞いてみたんです。
すると返ってきた答えは――「お風呂で毎日練習していた」――とのこと。
「お風呂で練習はよくない!」とずっと聞かされていた私には衝撃の事実でした。
それから幾年かが過ぎ、お風呂で歌うことの良さにやっと気付いた私は、「シャワトレ」と命名して布教しております!
そんなシャワトレの良さを本日はご紹介したいと思います♪
★冬は喉を痛めやすい
すっかり寒くなってきましたが、この時期には私たち声を使う者にとっての天敵が潜んでおります。
そう、「乾燥」です!!!
乾燥している中で歌を歌うと、いつも以上に喉を痛めやすい……。
寝る時は加湿器を付けたり、濡れマスクをしたりと、より神経を張り巡らせる季節です。
練習中はよく水分も摂りますが、とにかく歌を練習するならばなるべく喉が潤った状態で歌う方が望ましいです。
(私はレッスンで「水は勝手に自由に飲んでね〜」といつも言っております。喉が乾いたままトレーニングするのは逆効果だからです。)
特に地声で高音を出したり、声帯を強くくっつけて出すテクニックなど、喉を酷使する歌い方は、乾燥した状態で行うとすぐに声帯を痛めてしまいます。
だから冬はより注意して歌わなければいけません。
★いつでも高湿度をキープしている場所
ならばなるべく湿度の高いところで練習したい……
と思うものの、加湿器をガンガンたくのもなかなか難しいですよね。
だけど、一つだけとっても簡単に誰でも高湿度を保てる場所があります。
それが、お風呂なのです!!
湯船に浸かっている時でもいいし、シャワーを浴びている時でも構いません。
とにかくこれでもかという湯気を発生させている状態――ぜひこの中で、苦手な部分を練習してみてください。
常に湿度がキープされているので、喉を痛めることはほとんどありません。
ちなみに、「シャワトレ」とは「シャワートレーニング」の略で、私が「シャワーを浴びながら練習するのが一番いい」という話をしたら、ファンの方が命名してくださったものです。
私もよく、エッジボイスや高音の練習、新しい技術の研究はシャワトレ中に行います。
潤いって大切なんだなぁと実感できるほど、スルッと声が出せますよ!
(『オペラ座の怪人』のクリスティーヌも余裕★)
★シャワトレ時の注意点
お風呂場で練習する場合、一つだけ注意点があります。
お風呂場は”よく響く”という特徴もあります。
そのため、なんとな〜く歌うだけで良い感じに歌えている気になってしまう恐れがあります。
「お風呂で練習するのはよくない!」と言われる所以がこれですね。
自分が気持ちよく歌いたいだけならそれでも構わないのですが、上達するための練習にしたければその響きに頼ってはいけません。
大切なのは、声帯や身体の感覚がどんな状態で今どんな声が出ているのかを聞くこと。
響いた音ではなく、出た音を聞くことです。
その感覚を覚えておけば、他の場所でも再現することができます。
また、響いた音が「良い」と感じるのであれば、その響いた声がどんな音か覚えておいて、別の場所でもその響きを再現できるよう挑戦してみるのも良いと思います。
人間というのは不思議なもので、想像できる音の方が表現できるのです。
(そのやり方を活用した方法では、ベストテイクの自分の歌声を録音しておき、それを聞いて練習している、という方もいました。)
★光熱費にもご注意!(笑)
いかがでしたか?
お風呂場は集中できる場所でもあると思います。
練習に熱中するあまり、ガス代・水道代が……!!(震)とならないようにも気を付けてくださいね(笑)。
シャワトレと言いつつも、湯船を張り、浸かっている時に練習する方がお財布にも地球にも優しいかもしれません。
お風呂場での練習、皆様もぜひ活用してみてください♪
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