コラム

大宮(埼玉)のボイストレーニング NOPPO MUSIC SCHOOL

お知らせ/コラム

【声が出る仕組みとは?】いい声になるためのコツや練習方法を解説

こんにちは!

NOPPO MUSIC SCHOOLです!

皆さんは、

「どうして声って出るんだろう?」

「歌が上手い人は何が違うの?」

と疑問に思ったことはありませんか?

私たちは毎日当たり前のように声を使っていますが、実は声はとても複雑な仕組みで作られています。

声帯だけが頑張っているわけではなく、

・呼吸を行う筋肉

・声帯を動かす筋肉

・響きを作る骨や空間

など、身体全体が協力することで初めて声が生まれています。

声の仕組みを知ることは、歌が上手くなるための近道です。

今回は、「そもそも声はどうやって出ているのか?」という基本から、いい声を出すコツや練習方法まで徹底解説していきます!

声が出る仕組み~筋肉の仕組みについて~

私たちの声は、大きく分けて次の3つのステップで生まれています。

➀息を吐く

➁声帯を振動させる

➂響かせる

この3つが合わさることで、初めて「声」として聞こえるのです。声は筋肉の運動と継続的なトレーニングによって育っていくとされており、発声は呼吸・声帯・響きのバランスが重要になります。

①肺から息を送り出す

まず、横隔膜が下がることで肺に空気が入り、息を吸います。

横隔膜とは、胸腔(心臓や肺)と腹部の境界にあるドーム状の薄い筋肉です。

この横隔膜が、呼吸運動の70パーセントを担っている「呼吸筋」なのです。

この横隔膜は、それ自体だけ動くことは不可能で、肋間筋や腹部の筋肉を稼働させることで、収縮します。

引っ張られるような感覚が近いかもしれません。

すると、肺が拡張し空気を取り込むことが出来ます。

その後、横隔膜がもとに戻るようにして拡張し肺が収縮されると、息を吐くことが出来るのです。

声帯は、この息が通ることで初めて振動を開始します。

では、声帯はどのようにして振動するのでしょうか。

②声帯が振動する

肺から送られた息は、喉にある「声帯」を通ります。

声帯は二枚のひだのような筋肉でできています。

空気が通ることで波打つように開閉し、音が生まれます。

この振動する部分を「声帯靭帯」と言います。

ギターでいう「弦」に当たる部分です。

この振動が「声」そのものなのです。

この時、声帯は空気を震わせるために閉じるような動きをします。

これを「声帯閉鎖」といいます。

声量や音圧、音色は、

・閉鎖が弱いと息の抜けた弱い音。

・閉鎖が強いと響きのある強い音

といったように閉鎖の具合によっても聞こえ方が変化していきます。

この声帯閉鎖によって振動された空気が口や鼻を通って発せられることで、声として聴かせることが出来るのです。

地声(普段話す声)の高さは実は声帯の大きさが影響しやすく、

・声帯が小さいと高い声

・声帯が大きいと低い声

が出しやすい傾向があります。

また、骨格や体格、首の太さ等声質の聞こえ方には様々な要素が絡むので、似た声はあっても全く同じ声というものは考えにくいのです。

皆さんが、それぞれの「声」を持っていると言えます。

では、その声質を決める大きな要素の「共鳴」についても見ていきましょう。

③共鳴して声になる

実は、声帯で作られた音は非常に小さな音です。

その音を、

・口の中(口腔)

・鼻の中(鼻腔)

・喉の空間(咽頭腔)

で響かせることで、私たちが普段聞いている声になります。

この響きのことを「共鳴」と呼びます。

この共鳴する場所によって聞こえ方は大きく変化します。

口腔への共鳴

声帯で作られた声が、口の中で共鳴します。

口腔は広く響きやすいので、丸く厚みのある音が発せられます。

傾向として、声の中の「息の成分」が多くなり、ウィスパー気味に話す方もいます。

鼻腔への共鳴

声帯で作られた声が、鼻腔で共鳴します。

鼻腔とは、鼻の奥にある空間の事。

より高い音が響きやすくなり、また息抜けも減るため声帯閉鎖を強める事が出来ます。

アニメの「萌え声」は、この鼻腔共鳴を大きく活用していると考えられています。

咽頭腔への共鳴

声帯で作られた声が、咽頭腔で共鳴します。

咽頭腔とは、いわゆる「喉の奥」です。

口腔から下の、息や食べ物の通り道を指します。

咽頭腔に響かせようとすると、喉頭(喉仏)が下がりあくびのような状態になることで、比較的丸く温かみのある音色になります。

低い音はこの咽頭腔に響きやすいとも言われています。

オペラのような重厚感のある響きを必要とする歌唱では、この咽頭腔への共鳴が必要不可欠なのです。

声についてより知りたい方は「発声基礎コース」へ!

いい声を出すために知っておきたいコツ

声を出す仕組みが分かったところで

では、いわゆる「いい声」とはどのようにして発せられるのでしょうか。

いい声とは

いい声とは一般的に、聞きやすく通りのいい声とされています。

こもってしまったり枯れてしまっていると、音として心もとなくなってしまい聞き辛い声になってしまいます。

いい声を出すコツを知っておくことで、声の悩みはかなり改善されます!

①腹式呼吸で、息を一定に吐く

声が不安定な方の多くは、息が乱れています。

まずは、

4秒吸う

8秒で吐く

この練習から始めましょう。

この時お腹と胸の間を軽く手で押さえ、吸った時に膨らむように、吐いた時にへこむように意識してみましょう。

体感的に横隔膜を動かすことが出来ると、声はみるみる内に変わっていきます!

②力を抜く

首や肩に力が入ると、

・喉が締まる

・声が固くなる

・高音が出ない

という状態になります。

どの筋肉も、まず脱力出来ている事から上手く稼働させることが出来ます。

力が強すぎても、声帯は上手く振動してくれません。

まずは首や肩を回し、脱力することから始めてみましょう。

歌う前にストレッチを行うことも大切です。

➂自分の声を録音する

録音した声は、自分が普段聞いている声と違います。

私たちは骨を通して自分の声を聞いていますが(内耳)、他人は空気を伝わった音を聞いています(外耳)。

録音された声は「他人に聞こえている声」に近いため、違和感を覚えるのは自然なことです。

録音することで、自身の声がどう聞こえているか判断する能力を養うことが出来ます。

声は基本的に相対評価~成り立っているので、「相手にとって聞きやすい声」を意識することが大切です。

家でもできる、声が育っていく練習方法

ここでは、声を育てる練習方法を紹介いたします。

今回紹介するのは、ただ声を出すだけでも効果的な、家でもできる練習方法です!

自分の声にあったトレーニングを探してみましょう。

リップロール

「ブルルル…」と唇を震わせる練習です。

声を出すのに必要な息の量やスピードを出さなければ、唇を震わすことはで居ません。

喉締めが癖になり、声が上手く出ない方にオススメです。

まずは唇の両端を指で引っ張り、「ブブブ・・・」と唇が震える感覚を掴んでいきましょう。

口の真ん中に強く息を当てる意識です。

この時、唇や喉周りが力まないよう注意しましょう。

※声の息成分が多い方が行うと、声帯閉鎖がさらに弱くなってしまい逆効果なので、やりすぎには注意です!

ハミング

「んー」と、口を閉じた状態で発声します。

鼻腔共鳴を感じやすく、初心者にもおすすめです。

口角を軽く上げ、おでこに声を当てるイメージで行いましょう。

鼻の奥がじりじりと振動するような感覚があれば、上手くできています!

鼻から息が漏れるたり、逆に強く当てようとしすぎると上手く声帯を振動させることが出来ないので、余分な力が入らないように注意しましょう。

エッジボイスの練習

「あ゛あ゛あ゛」

というガラガラした低い声を出します。

声帯閉鎖を鍛えることができます。

自分の中で一番低い声を出し、胸に手を当てて振動を感じながら発声しましょう。

低音が苦手な方にもおすすめのトレーニングです。

慣れてきたら、エッジボイスの感覚を保ったままいつも話す声に繋げていきましょう。

最初はじりじり感を掴むのが難しいですが、段々響きを持った通る声が出せるようになります!

普段の話し声で意識する

これらの練習でいい声を出す感覚が掴めてきたら、日常での会話でも意識してみましょう。

声は、慢性的に出すものであり、ほとんどの時間を無意識化の中で扱っています。

この無意識を意識化することが、一番のボイストレーニングになります!

最初は慣れず、不自然になってしまったりと中々難しいかもしれません。

しかし継続していくことで、自然と声は変わっていきます!

いい声を目指して、根気強く向き合っていきましょう!

よくある質問

声は生まれつき決まっていますか?

A. 声質には個人差がありますが、発声方法や共鳴の使い方によって大きく変化します。

自身の持つ声質をどう扱うかは、実は自分次第。

まずは録音して聞いてみて、自分がどんな声を持っているのか知る事です。

そしてより良くするために、自身にあったトレーニングを探していきましょう!

自分の声が嫌いです。

A. 多くの人が同じように感じています。

声はどうしても、「自然発生」と考えてしまいがちです。

録音し少しずつ聞き慣れていくことで、自分の声を客観的に理解できるようになります。

その上で、なりたい声のためにトレーニングすることで、自身の声に対するギャップは少しずつ改善されていきます!

ボイストレーニングは毎日やった方がいいですか?

A. できるだけ、継続しながら!

長時間行う必要はありません。

10〜30分でも継続することで、発声に必要な筋肉は少しずつ育っていきます。

声枯れ等不調を感じるときは休め、万全な状態の時に行うよう心掛けましょう!

声を知り、出したい声を目指そう!

声は、「呼吸」「声帯」「共鳴」この3つが組み合わさって生まれています。

声は決して才能だけで決まるものではありません。

仕組みを理解し、正しい練習を積み重ねることで、誰でも今より楽で響く声に近づくことができます。

最初は上手くいかなくても大丈夫です!

歌は「筋肉」「感覚」の積み重ねです。

ぜひ今回の内容を参考に、自分の声の仕組みを理解しながら、少しずつ理想の声を育てていきましょう!

いい声で歌いたい方は「ボーカルコース」へ!