コラム

大宮(埼玉)のボイストレーニング NOPPO MUSIC SCHOOL

お知らせ/コラム

【絶対音感と相対音感の違い】必要なのはどっち?音感の鍛え方も解説

こんにちは!

NOPPO MUSIC SCHOOLです!

皆さんは、

「絶対音感って何?」

「相対音感があれば歌は上手くなるの?」

「自分には音感がない・・・」

と悩んだことはありませんか?

音楽をやっていると、一度は耳にする「絶対音感」「相対音感」

なんとなく、

・絶対音感=生まれ持った才能

・相対音感=一般的な音感

というイメージを持っている方も多いかもしれません。

しかし実は、歌や楽器演奏において本当に重要なのは、「相対音感」であることが非常に多いのです。

もちろん絶対音感にも大きなメリットはあります。

ですが、音感とは単純に「ある・ない」で決まるものではありません。

音をどう聞き、どう身体で理解し、どう再現するか。

その積み重ねによって、音感は少しずつ育っていくのです。

そこで今回は!

「絶対音感」「相対音感」の違い、歌との関係性、鍛え方について徹底解説していきます!

では、参りましょう!

絶対音感とは?

まずは、「絶対音感」について解説します。

絶対音感とは、

「基準音がなくても、単独で鳴った音の高さを判別できる能力」

のことです。

例えば、

・ピアノで「ド」が鳴った瞬間に「これはドだ」と分かる

・車のクラクションや電子レンジの音でも音名として認識できる

・聞こえた音をすぐ鍵盤で再現できる

こうした能力が、絶対音感です。

つまり、

「音そのものに名前が付いて聞こえる感覚」

とも言えるかもしれません。

一般的には、幼少期からピアノやヴァイオリンなど音楽教育を受けた人に多く、特に6歳頃までに形成されやすいと言われています。

絶対音感はなぜ身につく?

人間の脳は、幼少期に「音」と「名前」を結びつける能力が非常に高い状態にあります。

例えば、

・赤い色を見て「赤」と覚える

・犬を見て「犬」と覚える

これと同じように、

「この音はド」

「この音はレ」

と記憶していくことで、絶対音感が形成されていくのです。

そのため、幼少期にピアノなどを継続していた方は、絶対音感を持っていることがあります。

絶対音感のメリット

絶対音感には、多くのメリットがあります。

特に大きいのが、

・耳コピが速い

・コードの判別がしやすい

・音程のズレに敏感

・楽曲分析が得意

・移調前の原曲キーを記憶しやすい

という点です。

歌においても、

「音がズレた瞬間に気づきやすい」

という強みがあります。

また、ハモリを取る際にも音を把握しやすく、音楽制作でも有利になることがあります。

絶対音感のデメリット

しかし、絶対音感は万能ではありません。

実は、デメリットも存在します。

例えば、

・移調に違和感を感じる

・半音ズレが気になりすぎる

・キー変更にストレスを感じる

・平均律(一般的な調律)以外の音程に混乱しやすい

などです。

カラオケでは原曲キーから変更することも多いですが、絶対音感が強い方ほど、「なんか気持ち悪い・・・」と感じやすい傾向があります。

また、クラシック以外のジャンルでは、意図的にピッチを揺らしたり、ブルーノート(ブルースやジャズに多く使用される、メジャースケールの第3音、第5音、第7音を半音下げた音階)を使ったりすることがあります。

その時、「正しい音程」に意識が向きすぎると、逆に柔軟な表現が難しくなることもあるのです。

相対音感とは?

では、相対音感とは何なのでしょうか。

相対音感とは、

「基準となる音との距離感で音を判断する能力」

です。

例えば、

「ド」から「ミ」は明るい響き。

「ド」から「ソ」は安定した響き。

というように、

音と音の“関係性”で音程を理解する感覚です。

実は、多くのプロミュージシャンが重要視しているのはこちらです。

歌に必要なのは相対音感

歌で大切なのは、「今どの音を出しているか」だけではありません。

本当に重要なのは「次の音へどれくらい移動するか」です。

つまり、

メロディーの流れを身体で理解する能力。

これこそが、相対音感なのです。

例えば、

ド→ミ→ソ

というメロディーを歌う時。

絶対音感は、

「ド」「ミ」「ソ」という“名前”で理解します。

しかし相対音感は、

「少し上がる」

「さらに上がる」

という「音同士の距離感」で理解しているのです。

歌唱においては、この距離感が非常に重要になります。

相対音感が強い人の特徴

相対音感が強い方は、

・ハモリが得意

・キー変更への対応が早い

・初見のメロディーを再現しやすい

・楽器との合わせが得意

という特徴があります。

特にカラオケやバンドでは、

「原曲キーじゃない」

という状況が非常に多く発生します。

そんな時、相対音感が強いと「この曲の流れ」を理解しているため、柔軟に対応できるのです。

より音感について知りたい方は「発声基礎コース」へ!

音痴と音感の関係

ここで気になるのが、

「音痴って音感がないってこと?」

という疑問です。

実は、音痴には様々な原因があります。

単純に音感だけが原因ではありません。

音感より重要な再現能力

耳では分かっていても、身体で再現できないケースは非常に多いです。

例えば、

「今ズレた!」

と分かっていても、声帯や呼吸が上手くコントロールできず、狙った音に着地できないことがあります。

歌は、

・呼吸

・声帯

・共鳴

・筋肉

・聴覚

これら全てを連動させる必要があります。

つまり、音感があっても、身体が追いつかなければ歌えないのです。

逆に言えば、音感に自信がなくても、トレーニングで改善できる部分は非常に多いということです。

音感を鍛えるトレーニング!

「自分には音感がない・・・」

と思っている方。

安心してください!

相対音感は、後天的に鍛えることができます!

実際、ボイストレーニングでは、相対音感を鍛える練習を多く行います。

相対音感を鍛える方法➀音程を真似する

まず大切なのは、

「聞いた音をそのまま真似する」

ことです。

スマホのピアノアプリでも構いません。

まず1音鳴らします。

その音を、

「ラー」

など音階ではなく、言葉で真似をします。

最初はズレても大丈夫です!

大切なのは、「音を聞いて、身体で再現する」という回路を育てることです。

相対音感を鍛える方法➁階段のように歌う

音程を、「急に飛ぶもの」ではなく、「階段状の動き」として理解することも大切です。

例えば、

ド→レ→ミ→ファ→ソ

と順番に上がる練習。

これを順次進行と言います。

これを繰り返すことで、「どれくらい上がったか」を身体で理解できるようになります。

慣れてきたら、

ド→ミ→ソ

というように音階を変化させて練習してみましょう!

相対音感を鍛える方法➂ハモリ練習

ハモリは、相対音感を鍛える最高の練習です。

なぜなら、「主旋律との距離感」を常に把握する必要があるからです。

最初は難しく感じるかもしれませんが、

・3度上(ドに対してミの音)

・5度下(ドに対してソの音)

など、少しずつ理解していくことで、音感は確実に育っていきます。

絶対音感がなくても歌は上手くなれる!

ここがとても重要です。

「歌が上手い=絶対音感」ではありません。

実際、プロシンガーの中にも、絶対音感を持っていない方は沢山います。

しかし、

・相対音感

・リズム感

・呼吸コントロール

・共鳴

・表現力

を磨くことで、素晴らしい歌唱を実現しています。

歌は、「音を当てるゲーム」ではありません。

感情を伝える表現です。

もちろん音程は重要ですがそれ以上に、

・どう響かせるか

・どう言葉を届けるか

・どう感情を乗せるか

も大切なのです。

だからこそ、沢山のアーティストの歌唱を聴いてください。

確かなインプットは、必ず自らの引き出しになります!

幅広い視点を持ちながら、自分らしい歌唱を見つけていきましょう!

よくある質問

“`html id=”absolute-pitch-single-faq”

絶対音感は大人になってから身につきますか?

A. 一般的には非常に難しいと言われています。

幼少期に形成されやすい能力のため、大人になってから完全な絶対音感を習得するのは難易度が高いです。

ただし、相対音感は大人になってからでも十分鍛えることができます!

絶対音感がないからと悲観せず、ぜひ自身の可能性を信じて歌っていきましょう!

自分が絶対音感なのか相対音感なのか分からない・・・。どうすれば判断できる?

A. 普段どうやって音を取っているか、改めて確認してみましょう!

いつも自分が、アーティストの声に合わせているのか。

それともバックの楽器に合わせて歌っているのか。

前者が絶対音感で、後者が相対音感です。

音を取る時耳をどういった形で使っているかは、自身の練習にも大きな影響を与えます。

もしボーカルのみを聴いている方は、ぜひ楽器の音にも耳を傾けてみましょう。

音楽が、より一層楽しめるはずです!

カラオケ採点が低いのは音感が悪いからですか?

A. 音感だけが原因ではありません。

採点では、

・リズム

・抑揚

・ビブラート

・安定性

なども評価されています。

まずは「聞いて真似する力」を育てていくことが大切です。

音感は「才能」だけではなく、「理解」と「経験」で育っていく!

絶対音感も相対音感も、音楽を理解するための大切な能力です。

しかし、歌において本当に重要なのは「音をどう感じ、どう再現するか」です。

絶対音感がなくても、相対音感を育てることで、歌唱力は大きく向上していきます。

最初は、「音が分からない・・・」と感じるかもしれません。

ですが、

・音を聞く

・真似する

・録音する

・修正する

この積み重ねによって、耳と身体は確実に成長していきます。

歌は確かな練習をもとに、自分らしさを手に入れることが出来ます。

焦らず、自分のペースで音と向き合っていきましょう!

その積み重ねが、きっと「自由に歌える耳」「自由に表現できる声」へと繋がっていきます!

歌をもっと楽しみたい方は「ボーカルコース」へ!