コラム

大宮(埼玉)のボイストレーニング NOPPO MUSIC SCHOOL

お知らせ/コラム

【カラオケ採点の安定性を上げる】声がブレる原因と正しい発声

こんにちは!

NOPPO MUSIC SCHOOLです!

カラオケで歌っている時、

「最初は歌えるのに、後半になると声が不安定になる」

「音程が合っているはずなのに、なんだか上手く聞こえない」

「採点で安定性の点数が伸びない」

と感じたことはありませんか?

カラオケで上手く聞こえるために大切なのは、音程やリズムだけではありません。

実は、歌声全体の印象を大きく左右しているのが「安定性」です。

声が安定している人の歌は、聴いていて安心感があります。

反対に、どれだけ高い音が出ても、声がグラグラしていたり、息が続かなかったり、語尾が揺れすぎてしまうと、歌全体が不安定に聞こえてしまいます。

では、カラオケにおける安定性とは、具体的に何なのでしょうか。

そして、どうすれば安定した歌声を出せるようになるのでしょうか。

今回は、発声に関わる筋肉の仕組みや呼吸の仕組みに基づき、カラオケで安定して歌うための方法を詳しく解説していきます!

では、参りましょう!

カラオケにおける「安定性」とは?

カラオケにおける安定性とは、簡単に言うと

「声がブレずに、狙った音を安定して出し続けられる力」

のことです。

カラオケ採点では採点方式が項目ごとにあり

しゃくりやこぶしといった表現力、また抑揚などといったAI感性が加点方式。

音程やリズム、安定性といった、原曲通りに歌えているかどうかが減点となります。

安定性は、歌う中でブレがあった時に減点されてしまう項目なのです。

具体的には、

・音程のズレ
 音程バーに沿って正しく歌うことができているか。

・ロングトーン
 まっすぐブレずに声を出すことができているか

・音のフラつき
 出だしの音が不安定にならず、母音をはっきり歌い音がボヤついていないか。

などによって採点されます。

つまり、安定性とは単に「音程が合っている」という意味ではありません。

呼吸、声帯、響きの使い方がバランスよく働いている状態こそ、安定した歌声につながります。

安定性が減点される理由

カラオケ採点で、「音程は合っているのに中々点数が伸びない、もしくは高得点がキープできない」という時。

安定性はどんな時減点されるのでしょうか。

音程が合っていない

原曲通りに歌うことが出来ていない時、安定性は大きく減点されやすいです。

音程正確率とともに減点されてしまうので、高得点を狙う時ダメージがかなり大きいです。

まず1音1音でも、しっかり合わせられるように練習しましょう。

声がブレてしまう

音程は合っていても、息の送り方で声に細かい揺れが生じる時、安定性は減点されやすいです。

この細かい揺れもカラオケではノイズと判断されてしまい、上手い歌唱と判定してもらえなくなってしまいます。

カラオケ採点で高得点を狙う時は、普段の癖を取りまっすぐフレーズを作ることを心掛けてみましょう。

ビブラートがロングトーンに入ってしまう

カラオケ採点では、フレーズを「ロングトーン」「ビブラート」と分けて判断しています。

ある程度ロングトーンが続いた時、そのフレーズは「ロングトーン」と判定されます。

そのフレーズに途中からビブラートを混ぜてしまうと、音のブレとして判定されてしまうことがあります。

普通の歌唱では良くあるテクニックですが、カラオケ採点では利用しないほうがいいとされています。

もしビブラートを入れたい時は、フレーズの頭からビブラートをかけるよう意識してみましょう。

なぜ歌声はブレるのか

歌声がブレる原因は、ひとつではありません。

多くの場合、

・息の量が安定していない

・声帯の閉じ方が不安定

・喉や首に力が入りすぎている

・音程を筋力だけで無理やり合わせようとしている

といった要素が重なって起こります。

特に初心者の方に多いのが、「声を出す=喉で頑張る」と思ってしまうことです。

高音が出ない時、音程が外れそうな時、大きな声を出したい時。

つい喉に力を入れて、声を押し出そうとしてしまいます。

しかし、喉だけで歌おうとすると、声帯に余計な負担がかかり、声が震えたり、ひっくり返ったり、すぐに疲れたりします。

安定した歌声を作るためには、喉だけではなく、呼吸を支える筋肉、声帯を動かす筋肉、響きを作る口や舌の筋肉をバランスよく使うことが大切です。

歌は、全身を使う運動なのです。

安定性に関わる呼吸の仕組み

歌の安定性を考えるうえで、最も大切な土台になるのが呼吸です。

声は、肺から送られた息が声帯を振動させることで生まれます。

つまり、息の流れが不安定であれば、声も当然不安定になります。

歌において重要なのは、たくさん息を吸うことではありません。

大切なのは、

「必要な息を、必要な分だけ、一定に吐き続けること」

です。

息を一気に吐きすぎると、声は勢いだけで出てしまい、語尾が続かなくなります。

反対に、息を止めすぎると、喉が詰まり、声帯に強い負担がかかります。

安定した歌声には、息を押し出す力と、息を止めすぎない柔らかさのバランスが必要です。

ここで重要になるのが、横隔膜や肋間筋、腹部周辺の筋肉です。

横隔膜は、肺の下にあるドーム状の筋肉で、呼吸に大きく関わっています。

息を吸う時、横隔膜が下がることで肺が広がり、空気が入ります。

息を吐く時は、横隔膜がゆるみながら元の位置へ戻っていきます。

歌では、この吐く時の動きを急激に戻さず、ゆっくりコントロールすることが大切です。

そのためには、お腹周りや脇腹、背中側の筋肉を使って、息の流れを支える必要があります。

これがよく言われる「腹式呼吸」「お腹で支える」という感覚につながります。

ただし、お腹に力を入れればよいというわけではありません。

お腹をガチガチに固めると、かえって息が流れにくくなります。

理想は、風船から少しずつ空気が抜けていくように、一定の圧で息を流し続けることです。

この息の圧のことを、発声では「声門下圧」と呼びます。

声門下圧とは、声帯の下にある空気の圧力のことです。

この圧が安定していると、声帯の振動も安定し、音程や声量もブレにくくなります。

つまり、カラオケで安定して歌うためには、肺活量よりも「息のコントロール」が重要なのです。

安定性に関わる声帯の仕組み

声の安定性を作るもうひとつの重要な要素が、声帯です。

声帯は喉の中にある2枚のひだのような器官です。

肺から送られてきた息が声帯を通る時、声帯が閉じたり開いたりしながら細かく振動することで、声が生まれます。

この時に重要なのが「声帯閉鎖」です。

声帯閉鎖とは、声帯が適度に閉じている状態のことです。

声帯がうまく閉じていないと、息が漏れすぎてしまい、声がかすれます。

反対に、閉じすぎると、喉が詰まったような苦しい声になります。

安定した歌声には、

「閉じすぎず、開きすぎない声帯のバランス」

が必要です。

特に歌では、音程が上がるにつれて声帯の調整が難しくなります。

高音では、声帯が薄く引き伸ばされ、細かく速く振動します。

この時に喉で無理やり押し上げようとすると、声帯が強く閉じすぎたり、逆に耐えきれずにひっくり返ったりします。

その結果、声が不安定になります。

声帯を調整する筋肉には、主に

・甲状披裂筋

・輪状甲状筋

・外側輪状披裂筋

・披裂筋群

などがあります。

甲状披裂筋は、地声らしい厚みや芯に関わる筋肉です。

輪状甲状筋は、声帯を引き伸ばし、高音を出す時に関わる筋肉です。

外側輪状披裂筋や披裂筋群は、声帯を閉じる働きに関わります。

安定した歌声を出すためには、これらの筋肉がバランスよく働く必要があります。

たとえば、高音を出す時に甲状披裂筋ばかりが強く働くと、地声で張り上げるような発声になりやすくなります。

反対に、輪状甲状筋ばかりに頼ると、裏声のように軽くなりすぎ、芯がなくなる場合があります。

カラオケで高音を安定させるには、地声の芯と裏声の伸びをバランスよく使う感覚が必要です。

これがいわゆる「ミックスボイス」につながる考え方です。

ただし、いきなり難しい発声を目指す必要はありません。

まずは、声帯が無理なく振動している感覚を身につけることが大切です。

安定性に関わる共鳴の仕組み

声は、声帯で生まれた時点ではまだ小さな音です。

その音が喉、口、鼻、顔の骨格などに響くことで、私たちが聴いている「歌声」になります。

この響きのことを「共鳴」と言います。

カラオケで声が安定して聞こえる人は、喉だけで声を押し出しているのではなく、響きをうまく使っています。

共鳴が使えると、無理に大きな声を出さなくても、マイクに乗りやすく、芯のある声になります。

反対に、響きが使えていないと、声量を出そうとして喉に力が入り、結果的に不安定になります。

特に重要なのが、

・口腔共鳴

・鼻腔共鳴

・咽頭共鳴

です。

口腔共鳴は、口の中の空間を使った響きです。

母音の明るさや言葉の聞き取りやすさに関係します。

鼻腔共鳴は、鼻周辺に響きを感じる共鳴です。

声に明るさや抜け感を作る助けになります。

咽頭共鳴は、喉の奥の空間を使った響きです。

声の深みや太さに関係します。

安定性を高めるためには、これらの共鳴をバランスよく使うことが大切です。

たとえば、高音で喉が苦しくなる人は、響きが下に落ちすぎていることがあります。

その場合、鼻の奥や額の方向に響きを感じるようにすると、声が上に抜けやすくなります。

低音が不安定な人は、息が漏れすぎているか、響きが浅くなっている可能性があります。

その場合は、胸や口の中に声の振動を感じながら、息を吐きすぎないようにすることが大切です。

共鳴は、声帯への負担を減らしながら声を安定させるための大きな味方です。

より発声について知りたい方は「発声基礎コース」へ!

カラオケで安定性を高めるトレーニング

ここでは、カラオケで安定性を高めるトレーニングを解説致します。

歌う前の基礎トレーニングとして、取り入れてみましょう!

カラオケで安定性を高めるトレーニング~呼吸~

カラオケで安定して歌うためには、まず息を一定に吐く練習が必要です。

おすすめは、「スー」と息を吐くトレーニングです。

まず、背筋を伸ばして立ちます。

肩の力を抜き、足は肩幅くらいに開きます。

次に、鼻または口から4秒かけて息を吸います。

この時、肩が上がらないように注意しましょう。

お腹、脇腹、背中側がゆっくり広がる感覚があると理想的です。

そして、口を軽くすぼめて「スーーー」と8秒かけて息を吐きます。

ポイントは、最初に強く吐きすぎないことです。

最初から最後まで、できるだけ同じ細さで息を流します。

慣れてきたら、

8秒

12秒

15秒

20秒

と少しずつ伸ばしていきましょう。

この練習は、息を一定に保つ力を育てるために効果的です。

歌では、息をたくさん吐けることよりも、必要な量を安定して吐けることが重要です。

次におすすめなのが、「一定の音量でロングトーンを出す練習」です。

楽に出せる高さで「あー」と声を伸ばします。

この時、最初だけ大きくなったり、途中で小さくなったりしないようにします。

息と声が同じペースで流れているかを確認しましょう。

録音して聴くと、自分では気づかなかった揺れが分かりやすくなります。

ロングトーンは、カラオケの安定性を高めるために非常に効果的な練習です。

安定性を高める発声トレーニング~声帯~

呼吸が整ったら、次は声帯の安定を作る練習をしていきましょう。

まずおすすめなのが、エッジボイスです。

エッジボイスとは、「あ゛あ゛あ゛」と低く細かく鳴るような声です。

これは、声帯が少ない息で閉じて振動している状態を確認する練習になります。

やり方は、まずリラックスした状態で「あー」と声を出します。

そこから少しずつ音を低くしていき、自分の出せる低い音まで下げます。

すると、声がガラガラと鳴るような感覚になることがあります。

これがエッジボイスです。

この時、喉を強く締める必要はありません。

息をたくさん吐く必要もありません。

少ない息で、声帯が軽く触れ合っている感覚を探しましょう。

エッジボイスは、声帯閉鎖の感覚を知るために役立ちます。

カラオケで安定性を高めるトレーニング~共鳴~

次におすすめなのが、ハミングです。

口を閉じて「んー」と声を出し、鼻の付け根や唇の周りに振動を感じます。

ハミングは、声を無理に押し出さず、響きで声を安定させる練習になります。

音程を少しずつ上下させながら、響きが落ちないようにしましょう。

高くなるにつれて喉で押したくなりますが、鼻の奥や額の方向に響きを感じるようにすると、力みにくくなります。

さらに、ハミングから母音へ移行する練習も効果的です。

「んー」と響きを感じたまま、口を開けて「あー」に変えます。

この時、響きが急に落ちたり、喉に力が入ったりしないようにしましょう。

ハミングで作った安定した響きを、母音でも保つことが大切です。

よくある質問

カラオケで音程が安定しないのは、音痴だからですか?

A. 必ずしも音痴というわけではありません!

音程が不安定になる原因には、呼吸の乱れ、喉の力み、声帯のコントロール不足など、様々な要素があります。

特に、息が一定でないと声帯の振動も不安定になり、音程が上下しやすくなります。

腹式呼吸やロングトーン練習を行い、安定して息を流せるようになることで、徐々に音程も安定していきます。

カラオケで緊張すると声が不安定になります。改善できますか?

A. 改善できます!

緊張すると、呼吸が浅くなり、首や喉に力が入りやすくなります。

その結果、声帯がスムーズに振動できなくなり、声が不安定になってしまいます。

基礎トレーニングを行いながら、ヒトカラなどを利用してカラオケで歌うことに慣れていきましょう!

歌うことが自在になるまで、体験を積み重ねることが大切です。

毎日カラオケで歌えば、安定して歌えるようになりますか?

A. 歌う回数を増やすことは大切ですが、正しい練習方法も重要です。

ただ長時間歌うだけだと、喉の力みやクセが定着してしまうこともあります。

・呼吸の練習

・リップロール

・ハミング

・ロングトーン

などの基礎練習を取り入れながら歌うことで、より安定した歌声に近づくことができます。

「ただ歌う」だけでなく、「身体の使い方を理解して歌う」ことが上達への近道です!

カラオケの安定性は、正しい発声と呼吸で伸ばせる!

カラオケで安定して歌うために必要なのは、ただ大きな声を出すことではありません。

音程を無理やり合わせることでもありません。

大切なのは、

・息を一定に流すこと。

・声帯を無理なく振動させること。

・響きを使って声を支えること。

・体全体で歌を支えること。

この4つのバランスです。

歌声の安定性は、生まれつきだけで決まるものではありません。

呼吸の使い方、声帯の使い方、共鳴の感覚を少しずつ身につけることで、誰でも安定した歌声に近づくことができます。

最初は、ロングトーンが揺れたり、高音で声が震えたり、息が続かなかったりするかもしれません。

しかし、それは下手だからではありません。

まだ体が、安定して歌うための使い方を覚えていないだけです。

毎日少しずつ、呼吸を整え、声を響かせ、自分の歌を録音して確認してみましょう。

その積み重ねが、カラオケでの安定感を大きく変えていきます。

「なんとなく不安定」だった歌声が、

「安心して聴ける歌声」へ。

カラオケの安定性を高めることは、歌全体の上達に直結します。

ぜひ今日から、声を支える体の仕組みを意識しながら、楽しく練習してみてください!

よりカラオケ採点で高得点を狙いたい方は「カラオケコース」へ!