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大宮(埼玉)のボイストレーニング NOPPO MUSIC SCHOOL

お知らせ/コラム

【ホイッスルボイスの出し方】超高音が出る仕組みと練習方法を解説

こんにちは!

NOPPO MUSIC SCHOOLです!

皆さんは、

「人間って、どこまで高い声が出せるんだろう・・・?」

と思ったことはありませんか?

歌番組やSNSなどで、まるで笛のような超高音を聴いて、

「どうやって出してるの!?」

「喉は大丈夫なの!?」

「自分にも出せるのかな・・・?」

と驚いた経験がある方も多いと思います。

そんな超高音発声が、「ホイッスルボイス」です。

ホイッスルボイスは、普通の高音や裏声とはまったく違う特殊な発声方法です。

しかし、

・無理やり叫ぶ声

・喉を締めて出す危険な声

というわけではありません。

実は、

声帯や筋肉を“非常に繊細にコントロール”することで成立している発声なのです。

そこで今回は!

ホイッスルボイスについて徹底解説していきます!

では、参りましょう!

ホイッスルボイスとは?

ホイッスルボイスとは、「声帯を極限まで薄く引き伸ばし、ごく狭い範囲だけを高速振動させることで生まれる超高音発声」のことです。

その音色は非常に鋭く、笛のように聞こえることから、「ホイッスル(笛)ボイス」と呼ばれています。

一般的な裏声よりもさらに高い音域で使われることが多く、

女性では C6~G6 以上、

男性でも訓練次第で C6 付近まで到達する場合があります。

ホイッスルボイスを使う歌手

ホイッスルボイスは、世界的なシンガーたちが高音表現として使用しています。

代表的な歌手として有名なのが、

Mariah Carey

です。

超高音を自由自在に扱うスタイルは、ホイッスルボイスの代表例として広く知られています。

Mariah Carey/ Emotions

また、

Ariana Grande

も、楽曲のアクセントとしてホイッスルボイスを使用しています。

Ariana Grande/Baby I

日本ではMISIAなど、非常に高い音域を扱うシンガーが近い発声感覚を取り入れることがあります。

MISIA/ つつみ込むように・・・

また、ハードコアなどロックシーンでは、スクリーム(叫ぶような発声)と交えて活用されることが多いです。

京(DIR EN GREY)/激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇

ホイッスルボイスは、

・楽曲のクライマックス

・幻想的な表現

・空気感を変える演出

として使われることが多く、

「ここぞ!」

という場面で使われるテクニックなのです。

ホイッスルボイスが出る仕組み

では、ホイッスルボイスとは、一体どんな仕組みなのでしょうか。

まず、人の声は「声帯」で生まれます。

声帯は、喉の中にある二枚のひだ状の筋肉です。

肺から送られてきた空気が声帯に当たることで、声帯が振動し、声になります。

音程は、「どれだけ速く振動するか」によって変化します。

振動が速いほど、高音になります。

ホイッスルボイスでは、

声帯を極限まで薄く引き伸ばし、ごく一部だけを高速振動させています。

この時、通常の地声や裏声とは違い、

・声帯接触面積が極端に小さい

・必要最小限だけ閉鎖している

・息の量が極最小限

という特殊な状態になります。

その結果、笛のような超高音が発生するのです。

ホイッスルボイスで起きている筋肉の動き

ホイッスルボイスでは、主に

・輪状甲状筋

・甲状披裂筋

といった筋肉が関与しています。

輪状甲状筋は、「声帯を引き伸ばす筋肉」です。

この筋肉が働くことで、声帯が薄くなり、高音が出しやすくなります。

甲状披裂筋は、「声帯を閉じる筋肉」です。

内側の甲状披裂筋が実際に振動し、声を生み出します。

その声帯が閉じる力を、外側の甲状披裂筋で支えるような形で機能しています。

地声では強く使われますが、ホイッスルボイスでは必要最小限だけ使われます。

つまりホイッスルボイスとは、「薄く伸ばしながら、ギリギリ閉鎖を保つ」という非常に高度な筋肉コントロールなのです。

もっと声が出る仕組みを知りたい方は「発声基礎コース」へ!

ホイッスルボイスの出し方

ホイッスルボイスを出す時に最も大切なのは、

「高い声を出そうとして頑張りすぎず、必要最低限の力で声を出すこと」

です。

実は、力むほど出にくくなります。

喉に力が入ると、声帯が上手く引き延ばすことが出来ず厚くなってしまい、ホイッスルのポジションから外れてしまうためです。

まずは、

・小さい声

・軽い裏声

・息混じりの高音

から始めましょう。

そこから少しずつ息を減らしながら、高い位置で細く声を当てていきます。

この時、「ピー!」と突然細い音が出る場合があります。

それが、声帯を引き伸ばすことと閉鎖することのバランスが取れた状態となり、ホイッスルボイスの入口です。

最初は不安定な声になってしまっても問題ありません。

むしろ、不安定な状態を少しずつ安定させていくように練習することが重要なのです。

ホイッスルボイスを出すコツ

ホイッスルボイスを出す際は、「細い息を遠くに飛ばす」イメージを持つと感覚を掴みやすくなります。

また、

・喉を押し込まない

・大声を出そうとしない

・首に力を入れない

ことも非常に重要です。

特に、「高い声=強く押す」になってしまう方は注意が必要です。

ホイッスルボイスは、“力強さ”ではなく、“繊細さ”によって成立しています。

ホイッスルボイスの練習方法

では、実際にどのように練習すれば良いのでしょうか。

リップロール

まずおすすめなのが、リップロールです。

特に、声を出す際に力みを感じる方に特におすすめです。

唇を「ブルルル…」と震わせながら発声することで、

・喉の力み

・息の押し込み

・過剰な閉鎖

を防ぎやすくなります。

高音に向かって滑らかに音を上げていくことで、声帯を薄く使う感覚を身につけやすくなります。

ただ、リップロールだけに頼りすぎると「息抜け」の状態となってしまい上手く声が出せなくなってしまうので、注意が必要です。

あくまでも力みを取る練習として活用しましょう。

裏声でのロングトーン

次に、軽い裏声でロングトーンを行います。

この時重要なのは、「大きく出さないこと」です。

小さく、細く、一定に伸ばします。

息が強すぎると、ホイッスルボイスに必要な繊細な閉鎖感覚が崩れてしまいます。

息も声が出せる必要最小限とし、ブレずに安定するように取り組んでいきましょう。

サイレン練習

「ウー」「イー」で、

低音から高音へ滑らかに移動する

サイレン練習も効果的です。

この時、途中で裏返っても問題ありません。

声帯を薄くしていく感覚を覚えることが大切です。

一気に低音から高音まで上げ下げして柔軟な動きが捉えられたら、ゆっくりでも滑らかに移行できるよう練習してみましょう。

短時間で行う

ホイッスルボイスは、非常に負荷の高い発声です。

長時間練習すると、

・声帯疲労

・喉の乾燥

・力みのクセ

に繋がります。

最初は、5分程度でも十分です。

自分の喉のコンディションと相談しながら、少しずつ感覚を積み重ねていきましょう。

よくある質問

ホイッスルボイスは誰でも出せますか?

A. 個人差はありますが、練習によって感覚を掴める可能性はあります。

ただし、

・声帯の長さ

・筋肉バランス

・音域特性

には個人差があります。

無理に出そうとするのではなく、自分の身体に合った範囲で練習することが大切です。

ホイッスルボイスは喉に悪いですか?

A. 無理な出し方は危険です。

特に、

・叫ぶ

・押し込む

・力任せに出す

といった方法は、声帯を傷つける可能性があります。

正しい脱力と息のコントロールが重要です。

裏声との違いは何ですか?

A. 裏声よりさらに声帯接触面積が小さく、より高速振動していることにより音域や音色に違いが出ます。

裏声は比較的広い範囲で振動していますが、ホイッスルボイスでは「ごく一部だけが振動している状態」になります。

厳密には裏声の一種とされていますが、感覚的な違いを捉えておくことが必用です。

ホイッスルボイスは“超繊細”な発声!

ホイッスルボイスは、ただ高いだけの声ではありません。

非常に高度な発声技術です。

だからこそ、無理やり出そうとすると失敗しやすく、繊細に扱うことで少しずつ感覚が育っていきます。

最初は、

「本当に出るのかな・・・?」

と感じるかもしれません。

しかし、声は筋肉運動です。

正しい方向で積み重ねることで、身体は少しずつ変化していきます。

焦らず、

・脱力

・小さい声

・細い息

を意識しながら、自分のペースで練習していきましょう!

その積み重ねが、あなたの声の可能性をさらに広げてくれるはずです!

ホイッスルボイスを出したい方は「ボーカルコース」へ!