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大宮(埼玉)のボイストレーニング NOPPO MUSIC SCHOOL

講師ブログ

歌う時に大切なことー親知らずを抜いてわかった3つのこと

こんにちは!
NOPPO MUSIC SCHOOL ミュージカル講師の花音美燈です♪

先日、人生初、親知らずを抜きました。
痛かった……。

抜歯後かなり腫れたのですが、それに伴い「歌えない……!」という事件が起きたので、この度私に何が起きたのかということをお伝えしつつ、歌うにあたって意外と蔑ろにしがちな面を改めて確認できればと思います。

また、大事な本番前に絶対に抜歯しないように!という話でもあります(笑)。

それではどうぞ、ご覧ください!εε=(((((ノ・ω・)ノ

大切なこと1:口腔内の広さ

親知らずを抜き、顔が腫れ、あることが起きました。
そう、
口が開かないんです!!

歌う時は軟口蓋を上げ、口の中の空間をなるべく広くすることにより共鳴を味方につけますが、なんとそれが上手くできない!

口が開かなければ口の中だけ開くことも痛くてままならない……
そんな状態で、試しに歌ってみました。

ぺちゃっとして響かない声……

すっごく歌が下手になったと感じました(笑)。

しかしそれと同時に、
あれ、この歌い方、聞き覚えがあるぞ
と思ったんですね。

少しの間歌いながら考えた結果、その答えがわかりました。

この歌い方は、
「ボイストレーニングをやっていない方のカラオケ歌唱」
なんです。

一口でそうまとめてしまうのは雑かもしれませんが、
「音程は合っているはずなのに、なぜか上手く聞こえないんだよな……」
という方の1パターンではあります。

この時私は、口内に空間を作ることがいかに大切か、身をもって実感しました。

ちなみに数日後には、口は開かずに口の中の空間だけなんとか広げて歌う技を身につけました。

口の中に空間ができれば声が響くので、声をマイクに乗せてしまえばそこそこ良い感じの聞こえ方なりました♪

腹話術ってすごいんだなぁ〜と思いながら、練習に励みましたよ。

(こんな感じ)

大切なこと2:口の形

口も開かなければ、唇のコントロールも困難になりました。

口は声が最後に出ていく、いわばトランペットのベルの部分ですから、開いていた方が声は飛びます。

また、日本語は「あ・い・う・え・お」の5つの母音がありますが、ある程度口の形を変えることによって、綺麗な言葉を発することができます。

そして子音。
唇をかなり使う子音がいくつかあって、それが壊滅的に上手くできない。

案外口元でコントロールしている部分もあるんだなあと、強く実感しました。

これは発声のベース部分というよりは、言葉をどのように飛ばすかだとか、どのような音に聴かせるかだとか、表現的な部分が大きな割合を占めているかもしれません。

前項で書いたように、声が響けば綺麗には聞こえます。

けれど、特にミュージカルの歌は言葉が命ですから、歌詞を台詞として届けなければいけません。

言葉をどのように発するかで、歌い手がどんな感情を持っているように聞こえるか、どんな風に言葉が伝わっていくかは大きく変化します。

ミュージカルを歌う身としては、やはり言葉の表現も蔑ろにできない部分です。

口が自由に動かせないというのは、大きなデメリットであると感じました。

大切なこと3:表情筋

右の頬あたりが腫れていたので、特に顔の右半分が動かせない状態でした。

口角も上げられず、のペーっとした表情。
これってかなり歌いにくい状態なんだなと感じました。

私はよくレッスンでも、表情筋や顔周りの筋肉をほぐす作業を行うのですが、これをやるだけで皆さん結構声が響くようになります。

「それだけで?」と思われるかもしれませんが、本当にそれだけで変わる部分は大きいです。

歌もダンスも、筋肉はどこも柔らかく自由であることが大切なのだと思います。

今回の私は、これらの筋肉が固まった状態でしか歌えない状況……
もう、最悪でした(笑)。

日本語って、顔の筋肉をほとんど使わずに話せる言語なんです。

そして北の方の土地へ行くと、より使わずに話しているようです。
(寒さに所以すると聞いたことがあります。)

だから普段普通に話しているだけでは、筋肉はどんどん固まっていきます。

(その証拠に、顔が腫れていても日常生活における会話は問題なくできていました!)

それを解消し、自由に歌うためには、日々積極的に筋肉をほぐしていくことが大切です。

私も改めて実感しましたので、皆さん、引き続き毎日ほぐしていきましょう!!

最後におまけの話

いかがでしたか?

私の苦しみの体験(笑)から、少しでも学べることがあると嬉しいです。

とりあえず、顔が腫れるととてもじゃないけど歌えません!
親知らずを抜くのはぜひ計画的に……!

まあそれは計画的にできるとしても、不測の事態や、突然の声の不調はどうしてもどこかで起きてしまいます。

すごく気をつけていたのになんで今……と思うこと、私にも経験があります。

でも大体の場合、調子が悪いのって一箇所なんです。
その一方で、声の使い方は何通りもあります。

あまり不調の時に練習することはオススメしませんが、
「調子が悪いけれどどうしても歌わなければいけない時どうするか?」という引き出しはたくさん持っていた方が良いとも思います。

その時は急に来てしまうからです。
(大体本番日に来るんですよ……おお、怖い。)

声帯が傷んでいなければ、今痛い箇所を避けながら声を出す方法が大体あります。

私は不調があれば、いつもと違う声の出し方を研究するチャンスだと思い、痛くない出し方を模索してみています。

とは言え、闇雲にやっても危険を伴いますので、まずは病院できちんと診てもらい、声を出しても問題ないということでしたら、個人レッスンで先生にみてもらいながら研究するのが安心です。

ピンチもチャンスに変えて、自分の幅を広げていきましょう♪
(私はそれでかなり幅を広げました。)

もちろん、元気に越したことはありません!ヽ(*゚∀゚*)ノ

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