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大宮(埼玉)のボイストレーニング NOPPO MUSIC SCHOOL

講師ブログ

【DTM】打ち込みでリズムがズレる人へ!実は大事な基礎知識

こんにちは!NOPPO MUSIC SCHOOLの曽我です。

打ち込みに挑戦しようとすると、「頭にあるリズムと違う」「思ったように打ち込めない」なんて思ったことありませんか?

あるいは、「コードの打ち込みが毎回4分音符」「ドラムの打ち込みが分からない」など……。

今回は、DTMのあらゆるお悩みに共通した「リズム」のお話です。

上手く打ち込めないとしても、それは、あなたのリズム感の問題ではありません。

原因は、DTMソフト(DAW)が持つ「マス目のルール」をまだ把握していないことにあります。

DAWの画面にあるマス目こそが、音楽のすべてのリズムを決定づける設計図なのです。

この記事を通して、DAWのマス目とリズムの関係を改めて考えることで、打ち込みのズレがなくなり、あなたの頭の中にある正確なリズムをDAW上に再現できるようになるでしょう。

一緒に、打ち込みの精度を上げるための基礎を固めていきましょう。

DTMのリズムの設計図:クリック(メトロノーム)を理解する

DTMにおけるリズムの基準は、すべて「クリック(メトロノーム)」から始まります。

あなたが曲を作り始める際にDAW上で再生する「カチッ、カチッ」という音、これが曲のテンポ、つまり速度を決定づける設計図であり、時間のガイドラインです。

クリックが鳴らす音は、通常、4分音符の速さです。

これは、DAWが扱う「1小節」という時間の単位の中に、この音が4回入ることを意味します。

この4分音符の区切りこそが、あなたが打ち込む音の「定規」となります。

クリックを無視して打ち込むのは、設計図なしで家を建てるようなものです。

まずはクリックの音を基準にすること。これが、リズムのズレを防ぐための第一歩です。

DTMのすべては「マス目」で決まる:グリッドと音符の関係

DAWでMIDIを打ち込む際に開く「ピアノロール」「エディター」画面を見てください。

そこには縦横に線が引かれた「グリッド(マス目)」があります。

このグリッドこそが、DTMにおける音符の長さとタイミングを可視化しているものです。

あなたが曲を聴いて「この音は速い、この音は遅い」と感じる速さの違いは、すべてこのグリッドの幅で表現されます。

DAWソフトによって表示が異なる場合がありますが、今回の画像でいえば、赤い線が4分音符の箇所です。

それを基準に半分の8分音符、さらにその半分の16分音符と分かれていきます。

また、多くの場合グリッドに数字が振ってあります。

この数字がキリのいい箇所(画像でいえば16、17、など)が小節の切り替わりを表しています。

ソフトがせっかく定規を用意してくれていますので、小節も必ず意識しながら打ち込んでいきましょう。

あなたが「リズムが違う」と感じるのは、打ち込んだ音が、このグリッドの線上に正確に置かれていないからです。

例えば、8分音符の細さで打ち込みたいのに、グリッドが16分音符の位置で置いてしまうと、タイミングがズレてしまい、思っていたリズムとは違う打ち込みになってしまいます。

皆さんのすべきことは、打ち込みたい音の間隔と長さを正しく判断し、それをグリッド上に並べていく事です。

実践:有名な曲のメロディで「リズムのマス目」を体得する

DAWでの打ち込みの感覚を磨き、グリッドのルールを体で覚えるための最も効果的な練習法は、誰もが知っている有名な曲のメロディを「リズムだけ」真似て打ち込んでみることです。

メロディの音程は無視して構いません。

目標は、「その音符が何分音符(どのグリッド幅)に当たるか」を聴き分ける訓練です。

また、「どこまで伸ばしているか」や「小節に対してどのようなリズムか」も意識する必要があります。

手順は以下の通り行うのがおすすめです!

1. 曲を選ぶ

誰もがリズムを覚えているCM曲や童謡、J-POPのシンプルなサビなどを選びます。短いワンフレーズが取り掛かりやすいです。

2. テンポを合わせる

その曲の速さに合わせてDAWのテンポを設定し、クリックを鳴らします。

3. リズムだけを打ち込む

鍵盤の一つの音だけを使い、聴いたメロディのタイミングと長さを、グリッドを見ながら打ち込んでいきます。リズム楽器など、音程がない楽器を選んでも良いですね。

4. クリックと合わせる

打ち込んだリズムを、DAWのクリックと一緒に再生してみましょう。

もし本家と合わない部分があれば、その音符が「8分音符」ではなく「16分音符」だった、あるいは「付点音符」だったなど、グリッド上でのズレを発見できます。

好きな曲、聴き馴染んだ曲でやってみるのがよいですが、今回はレベル別におすすめの曲をご紹介します。

同じ音でわかりにくいという場合は、歌詞を参考にするとよいでしょう!

・初級
童謡『大きな古時計』冒頭(BPM102)
こっちのけんと『はいよろこんで』サビ(BPM147)

・中級
スピッツ『ロビンソン』Aメロ(BPM111)
サカナクション『新宝島』Aメロ(BPM158)

・上級
SMAP『世界に一つだけの花』サビ(BPM99)
[Alexandros]『ワタリドリ』サビ(BPM139)

・超上級
スーパーマリオブラザーズ『地上BGM』(BPM100)
Official髭男dism『ミックスナッツ』サビ(BPM150)

音楽では感覚ももちろん大事ですが、自分で打ち込みをするとなるとリズムの知識は必須級です。

まずは好きな曲から楽しく始めてみましょう!

ひとりではできない!という方はぜひ無料体験レッスンにてお待ちしております!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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