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大宮(埼玉)のボイストレーニング NOPPO MUSIC SCHOOL

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【みんなが感じる違和感】録音した自分の声が気持ち悪い本当の理由

こんにちは!

NOPPO MUSIC SCHOOLです!

今回は、ボイストレーニングのレッスンを受けている中でよくあるお悩みについて解説します。

ボイストレーナーの先生から

「歌が上手くなるためには、録音して自分の歌声を聴くことがオススメ!」

と言われたことがあると思います。

自分が今どんな声で、どんな表現で歌っているのか。

実際どう聞こえるのかをチェックすることは、歌の上達に必要不可欠です。

しかし、そんな時感じてしまうのが

「自分の声ってなんだか気持ち悪い・・・」

録音していざ再生して見た時、なんとなく自分の声を聞くのに抵抗感を感じてしまう。

思っていた声になっておらず、がっかりしてしまう。

本コラムでは

なぜ録音などで聞いた自分の声は、気持ち悪く感じてしまうのか。

という、歌を練習していて何気なく感じる疑問について徹底解説します!!

では、参りましょう!

自分の声が気持ち悪く感じてしまうのは、誰しもが起こること

「自分の歌を録音して、聞いてフィードバックしていく」

着実に歌唱レベルを上げていくためには、必須のトレーニングになります。

「歌の上手さ」を目的としたボイストレーニングでは、自身の歌声を客観的に見る「第三者の目」を養うことが必要です。

「歌の上手さ」は、他の人にどう聞こえるか、また聞かせるかで評価が変わるためです。

自分の中だけだと、実際相手にどう聞こえているかが分からず、

「しっかり歌っているつもりだけど、なんだかしっくりこない」

という宙ぶらりんな状態に陥りがちです。

歌手と自分を聴き比べて、より良く聴かせるためにはどうすればいいのか。

自身の耳を育てるためにも、録音しながら聴くことは重要なトレーニングになるのです。

そして、いざ実践しようとしたあなた。

素晴らしいです!

客観的に物事を捉えるということは、実はすごくハードルの高いことで

つまり自身の「欠点」も見つめ直す必要があるのです。

そこに向き合おうと努力している時点で、歌の上手さに一歩近づいています!

少し話が逸れましたが

自分の声が気持ち悪く感じる時、ついつい思ってしまうのが

「歌が下手だから、気持ち悪く聞こえるんだ・・・」

という事だと思います。

では、歌が上手い人は自分の声を気持ち悪いと感じることはないのでしょうか。

そんなことはありません。

実は、自分の声が気持ち悪く感じてしまうのは、歌の実力に関わらず、誰しもが起こることなのです。

なので、録音した自分の声を気持ち悪く感じたからといって、悲観的になる必要は全くありません。

自分の声が気持ち悪く感じてしまう理由

では、なぜ録音した自分の声を気持ち悪く感じてしまうのでしょうか。

聞こえ方のギャップ

自分の声が気持ち悪く感じてしまう理由。

それは、自分の中で聞く声と、録音した声にギャップを感じてしまうためです。

おそらく、普段聞こえている自分の声を気持ち悪いと感じる方は、中々いないと思います。

これは、声の聞こえ方、伝わり方に違いがあるためなのです。

声は、声帯という器官が、肺から送られてきた息が通ることで振動することで生まれ、後頭部を通って発せられます。

声も音なので「振動」なのです。

音は振動の速さで音程、振動する幅で大きさが変化するという性質がありますが、

広場や室内、お風呂場など場所によっても聞こえ方、響き方は大きく変化すると思います。

これは、声の振動が何に伝わって相手の耳に届いているかに変化があるためです。

自分の中で聞こえている声と外から聞こえる声には、「振動している物」に違いがあるため、思っていた声とのギャップを感じるのです。

自分の中で聞こえている音は、基本的に骨格も振動させて聞こえています。

これを、「骨導音」と言います。

逆に相手に聞こえている音は、発せられた声が空気を伝って耳に届きます。

これを、「外音」 または「気導音」と言います。

いつも当たり前に聞こえている自分の声が、周りは違う音として届いているなんて、面白いですよね!

録音した声は上記のうち「外音」を信号として受け取り再現しているので、自身が聞こえている声とは実は差があるのです。

この時、想定している自身の声と録音した声との「ギャップ」に違和感があり、自分の声が気持ち悪く感じてしまうのです。

出したいように上手く出せていない

声は、言葉や感情を伝えるための大きなプロセスになります。

歌も勿論、自分の中にある物をアウトプットするための渡し船のような役割を担うため、表現は自身の想定通り行えることが理想的です。

しかし、意外と難しいもので

いざ録音して聞いてみた時、自身の思っていた声や表現になっていないと、かなりがっかりします。

先述でもあるように、録音し自身の現状を確認することはとても大切なことですが、

あまりにも理想とかけ離れすぎていた時、「こんなに出来ていないなら、自分は歌わなくてもいいや・・・」と歌を挫折してしまう事があるのです。

これはほとんどの場合、

自身にあったトレーニングや歌唱方法が出来ていない事が理由です。

声は、人によってそれぞれ全く違った性質を持ちます。

課題を闇雲に決め無我夢中に実践してしまった時に、自身の声に合っていないアプローチを続けてしまい、本来活かされるべき「声の良い部分」を見失ってしまうのです。

そんな時、想定していた成果と現状の自身の声や表現に「ギャップ」を感じてしまい、録音を聞くことが辛くなってしまうのです。

もっと声について知りたい方は「発声基礎コース」へ!

自分の声を聞くコツ

では、どうすれば自分の声を気持ち悪く感じずに聞くことが出来るのでしょうか。

自分の声を聞くコツ➀聞こえ方のギャップを理解する

骨導音は骨を伝って聞こえるため、外音よりも低周波数、すなわち低く重く聞こえる傾向にあります。

なので、録音された声は自分が思っているよりも高く軽く聞こえるのです。

これは、どんな声の方でも同じことが言えます。

なので、いざ自分の声を録音して聞く際には、ある程度高く軽く聞こえることを想定して聞きましょう。

自分の声を聞くコツ➁上手い下手ではなく、何が出来て何が出来ていないかを判断する

上手いか下手だけで聞いてしまうと、

ほとんどの人はよっぽどの自信家でもない限り「下手だ」と感じてしまうと思います。

録音した自分の声を聞く時に大切なのは、上手さを確かめるのではなく「改善点を見つける」ことにあります。

客観的に何が出来ておらず、どんな練習が必要なのか。

実践したときには、出来ているかどうかを判断していきます。

下手だと絶望し、視野を狭くしないことが、録音した自分の声を聞く際大切なことです。

自分の声にあった歌、練習方法を見つける

自分の声に合わない歌や練習方法は、喉を傷つけるだけでなく、自信の喪失に繋がります。

まず、音域や声質など、自分の声にあった、また近い性質を持つアーティストの歌を見つけることから始めましょう。

声質が似ているということは、同じ歌唱方法を取り入れると、感覚的に良いアプローチができるということです。

歌いたい歌を一旦おいて、一度自分の声のポテンシャルを信じてみることも、自分の声に悲観的にならないコツです。

回数を重ねて、慣れる

極論、これです。

何回も何回も聞くことで、聞く時の羞恥はゆっくりと改善されていきます。

録音した自分の声を聞くことが習慣化すれば、こちらのものです。

自然と、客観的に聞く耳を養われていくことと思います。

最初はつらいかもしれませんが、上達のため、頑張ってみましょう!

よくある質問

どのくらいの頻度で録音すればいいですか?

A. 毎回の練習で短時間でも録音するのが理想です。

ただし、長時間聞き続ける必要はありません。

「1回録って、1〜2箇所チェックする」くらいでも十分効果があります。

録音するときに気をつけることはありますか?

A. なるべく環境をシンプルにすることが大切です。

・周りの雑音を減らす

・スマホを口から一定の距離に置く

・毎回同じ条件で録る

こうすることで、変化や成長が分かりやすくなります。

録音した自分の声がどうしても好きになれません。慣れるしかないですか?

A. ゆっくり、確実に自身の声を「理解」していきましょう!

録音の声は「他人に聞こえている声」なので、最初は違和感があって当然です。

繰り返し聞くことで脳がその音に慣れていくと同時に、改善点も見えてきます。

「好きになる」よりもまずは「理解する」ことを意識してみましょう。

録音した自分の声を「気持ち悪い」と感じてしまうのは、決してあなただけの事ではありません。

普段自分が聞いている声(骨導音)と、録音された声(気導音)の違いによって生まれる、誰にでも起こる自然な現象です。

また、理想と現実のギャップに戸惑ってしまうのも、成長の過程では当たり前のこと。

むしろその違和感こそが、自分の課題に気づくための大切なヒントになります。

録音を聴く際は、「上手い・下手」で判断するのではなく、

「何ができていて、何ができていないのか」を冷静に見つけていくことが重要です。

そして、自分の声に合った歌やトレーニングを選びながら、少しずつ理想との距離を縮めていきましょう。

最初は違和感があって当然です。

しかし、録音と向き合い続けることで、自分の声の理解は確実に深まります。

「自分の声を知ること」は、「歌を上達させること」

焦らず一歩ずつ、自分の声と向き合いながら、歌うことを楽しんでいきましょう!

もっと歌を楽しみたい方は「ボーカルコース」へ!