こんにちは!
NOPPO MUSIC SCHOOL
です!
「歌うことが好き」
「いつか歌で食べていきたい」
レッスン現場でも、こうした声を本当によく耳にします。
歌手として活動することを夢に持つことは、素晴らしいことです。
ですが、「歌を仕事にする」というのは、単に“歌が上手い”ということとは少し違います。
そこには、技術・人間力・発信力、そして現実的な戦略が必要になります。
このコラムでは、「歌を仕事にするとはどういうことか」を詳しく解説していきます。
あなたの夢を叶える一つのアイデアになれれば、幸いです。

歌の仕事にはどんな種類がある?
「歌を仕事にする」と一言で言っても、形はさまざまです。
アーティスト活動

オリジナル曲を制作し、ライブや配信で活動するスタイル。
音楽事務所にはいり、所属アーティストとして活動する方法があります。
事務所に入るには、オーディションやアーティスト募集にデモテープを送るといった、売り込む活動が必要になります。
また、ライブや歌い手としての活動、SNSを活用しファンを増やし、自身のブランドを立ち上げる、フリーのアーティストとして活動する形もあります。
声優やVtuberとして、主戦場を多ジャンルに置きながら、活動の派生として歌唱のコンテンツに出演する形もあります。
自身の有りたいアーティスト像に合わせた、それぞれのスタイルがあります。
サポート・コーラス

レコーディングやライブのサポート、バックコーラスとして楽曲制作に参加します。
グループとして活動する形もあれば、ソロの活動の派生として行う方も多いです。
ミュージカル・舞台

ミュージカル俳優として舞台に立ち、歌います。
日本では「劇団四季」や「東宝ミュージカル」などが代表的です。
ただ歌が上手いだけでは難しく、ミュージカルというジャンルの中で成立する歌唱テクニックや表現が求められるので、かなり専門性の高いものになります。
演技やダンスも求められるので、歌唱以外の訓練が必須です。
オペラ歌手

クラシックのオペラを主戦場として歌います。
声楽の発声が基本になるので、より専門性の高いレッスンが必要になります。
基本的には音楽大学で声楽を学び、研修所のレッスンや門下の先生のレッスンを受けながら研鑽を積んでいきます。
オペラの本場はヨーロッパにあるということもあり、留学も視野に入れなければなりません。
国内、国外で開催されるコンクールで入賞することも、アーティストとしての価値を高める方法です。
ボイトレ・ボーカル講師

歌を教える側に回る仕事。
プレイヤーの技術とはまた一つ違った、「伝える技術」が必要になっていきます。
生徒さんは、趣味を目的とする方からプロ志向まで様々。
決して自身に活動歴がなくとも、テクニックや知識があることで講師として活動できる場合もあります。
一つに絞る必要はなく、自身のアーティスト活動などと複数を掛け合わせている人も多いです。
また、ミュージカルや歌唱のある舞台・映像作品に「歌唱指導」として参加する場合もあります。
作曲家や演出の方とすり合わせながら、作品に必要な歌唱ができるよう演者を導く役割です。
大きなプロジェクトに参加できれば、自身の単価が上がり、収入も上がっていきます。
初めて歌を学ぶ方は「ボイトレ初心者コース」へ!歌を仕事にする方法
では、実際にお仕事として歌っていくには、どんな方法があるのでしょうか。
どんなアーティストとして活動するのか、確立する
ただ歌が歌えるだけでは、中々お仕事に繋がっていきません。
自身のジャンルやスタイルを確立していく必要があります。
どんなジャンルの楽曲を歌うのか。
しっとり聴かせるのか、アップテンポに盛り上げていくのか。
自身の楽曲を歌うのか、カバーを中心に活動するのか。
「自分はこんなアーティストだ!」
と明言できることが必要です。
では、どのように肩書は決まっていくのでしょうか。
選ぶ要素として
・どんなジャンルが歌えるか
・どんなスタイルが好みか
自身の能力と、好みをすり合わせていくことで、自分自身だけの在り方が作られていきます。
もし自身のジャンルやスタイルに迷いがある方は、一度自身に何ができるか、何が好きなのかリストアップしてみましょう。
自然と、やるべきことが見えてくるはずです。
肩書をはっきりさせていくことは、活動にブレを起こさない大切な要素です。
また、ファンやクライアントにとっても、何者なのかはっきりさせておくことは、認知を固めるうえでも重要な要素になります。
事務所へ入所する
フリーで活動するほかに、事務所へ所属しながら活動する方法があります。
メリットとしては、マネジメントを受けながら仕事を斡旋してもらうことができることです。
メジャーデビューやタイアップなど大きな活動に広げていくなら、事務所に所属することがほとんど必須になります。
入所する方法には、オーディションやスカウト、人脈から繋がる場合と様々。
中には、養成機関を経てデビューという形もあります。
勿論仕事を受ける際はギャランティを事務所と分ける形にはなりますので、個人で受けるよりも少なくなります。
事務所にはそれぞれ色があり、どういったアーティストが所属しているか、どういった案件を持っているか見極める必要があります。
自身の成りたいアーティスト像と照らし合わせながら、事務所を選ぶことが大切です。
ライブへの出演
アーティストとして活動する際、ほとんどの場合欠かせないものになります。
ライブハウスやスタジオ、また歌のイベントに出演していきます。
「実際に人前で歌う」、という経験は自身の歌唱技術を大きく成長させます。
個人で練習を重ねることも大切ですが、
歌を仕事にするということは、「誰かに聞いてもらい、お金をいただく事」です。
すなわち、自身の歌唱にお金を払う価値を見出していく必要があるのです。
ライブに出演することで、歌は個人のものではなく誰かのものであることに気が付くと思います。
すると、聴く人が喜ぶために何が必要か、考えることができます。
こうして、歌はアマチュアからプロへと成長していくのです。
勿論、自身の歌唱技術を上げる以外にもメリットは多くあります。
「人を繋ぐ」ことです。
歌手として活動することは、「主催や製作に呼んでいただく」ことが大きなカギになります。
ライブイベントで直接知り合い、歌を聴いてもらいオファーを受ける。
この数をいかに増やせるかがカギになります。
オファーを受けるためのきっかけには、歌唱技術や人となり以外に「ファンの数」も関わっていきます。
ライブイベントは、直接的なファンを増やす大きなきっかけになります。
生で聴いてもらう、人となりを知ってもらうことには大きな意味があり、
実際にお金を払ってもらえるファンを増やせるのです。
「イベントに呼びたいが、どのくらいお客さんを集められるか・・・!」
多くのお客さんを増やすことは、その数自体が歌手としての価値になります。
様々な要因が、歌手としての「見られ方」を変えていき、ライブや楽曲の収録、楽曲提供など次の現場に繋がっていきます。
SNSの活用
SNSは、発信していく、ファンを増やす上でも大きなキーになります。
媒体は、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok、YouTubeなど・・・。
これらに自身の演奏やパフォーマンスをアップし、不特定多数の方がチェックできる状態を作ります。
また、日常のつぶやきやライブの告知もこれらから発信することで、リアルで面識のないファンにアプローチすることができます。
例えば、オーディションを受けたとき
これは音楽以外にも俳優、声優にも同様のことが起こりますが、
フォロワー数というのは大きく見られます。
特に昨今は、Instagram、TikTokのフォロワー数や再生回数、いいね数が重要視されます。
時には、フォロワー数に対してのいいね数の比率。
実際どのくらいの人が直接関心を持っているかが見られる場合もあります。
もし同じくらいの実力のアーティストと競ったときにフォロワー数は加味され、より多いフォロワーを持っている方が選ばれる場合があります。
最初はショート動画など短い媒体で数を増やし、日常のつぶやきや告知でファンともコミュニケーションをとりながら、数字がついてきたらライブ映像など大きな供給を出していきましょう。
直接知り合った人に対しても、どういった活動をしているか名刺代わりにもなるので、必須になります。
歌唱技術の向上・楽曲制作
発信していく中でも、クオリティを担保できなければ仕事に繋がりません。
常に自身の歌唱技術の向上を図っていく必要があります。
歌唱技術の向上には大きな意味があり、レベルアップすることに兼ねて「実力を担保する」ことに繋がります。
進化失くして現状維持はありません。
一度好きになってくれたファン、クライアントを悲しませないためにも、個人での練習やボイストレーニングを継続していきましょう。
また自身の楽曲を携えて活動していく際には、新曲を作り続ける事も大切です。
一曲作ることは大きなハードルがありますが・・・。
新曲というものは自身の活動において大きな影響を与えます。
新しい自身の表現を、世間に公開する。
これまでにない顔を発信し続けることで、活動の展開に繋がっていきます。
そのためにも、インプットはジャンルにこだわらず様々なものを聞くことがおすすめです。
思わぬところに、自身の可能性が隠れていくかもしれません。
人脈を作る
歌に限らず、仕事を広げていくには人脈が大きなカギとなっていきます。
どんな人と関われるか、どういったコミュニケーションが取れるのか、一緒に仕事ができるのか。
勿論誰と出会うかは運のようなものはありますが、まずは沢山の人に積極的に接していくことで、思わぬ人物や仕事に巡り合う事があります。
そんな時、大切な心持ちが自分にも相手にも「リスペクト」を持つことです。
基本的に仕事をしよう、企画を立ち上げようというのはポジティブなことです。
まず目の前の相手を年齢、立場に関わらずリスペクトを持てることが良いコミュニケーションを生み出します。
相手への配慮が無くなったとき、自然と人は離れていき、仕事は無くなってしまいます。
現場には、様々な方がいます。
全員が役割を持ち、助け合うことで仕事は成功へと進んでいきます。
まずはリスペクトを持って、次に繋げていく立ち回りを心掛けましょう。
本格的に歌を勉強したい方は「ボーカルコース」へ!
歌を仕事にする上で、大切なこと
自身のパフォーマンスを大切にする
お客さんやクライアントは、アーティストとしての価値を見極めます。
この時プレイヤーは、自分自身のパフォーマンスをどの時もベストを尽くさなければいけません。
生半可な気持ちで臨んでしまう、準備不足で人前に立つ。
見ている人は裏の様子や事情を知ることができないので、ステージの上での姿で評価します。
どの時も最高のパフォーマンスを出さなければいけない・・・、というのはすごく難しい話ですが、常に最善の努力をし続けることに大きな意味があります。
また、沢山の仕事や現場を経験したときに、自身の有り方が分からなくなってしまう、という現象が起こります。
現場は、様々なことに臨機応変に対応していかなければなりません。
それを繰り返していると、自分自身が見えなくなってしまうのです。
そんな時、自分を振り返ります。
何が好きだったか、なぜ音楽を始めたのか、ファンの人にどんなことが喜んでもらえたのか、どんな目標があるのか。
初心を忘れないとは、謙虚であることと同時にアーティストとしての在り方を忘れないということを意味するのです。
礼儀正しく、ポジティブに
現場は沢山の人が往来する場所です。
出会う方、お客さんには常に礼儀正しくポジティブに接していきましょう。
もし自身のパフォーマンスに不満があっても、それを表には出さないことがプロフェッショナルです。
まずは演奏を聴いてくれたことに感謝し、次に繋がるコミュニケーションを心掛けることが大切です。
現実的な金銭感覚を
特に個人で活動する際、金銭の扱いは活動を続けていく上で大きな要素になります。
演奏のための機材や衣装、また箱代(ライブハウスを借りる際にかかる料金)など、一つ企画を動かすにも支出は大きいです。
ここに、チケットや物販など収入と照らし合わせながら予算を考えていく必要があります。
ただ大きいステージでライブがしたい!と言っても採算が取れなければ次につなげることができません。
生活まで脅かされてしまっては、本末転倒です。
今、どのくらいのお客さんがいるのか、どんな規模の会場を使うのが適切なのか、現実的に見極めていきましょう。
自分自身を守る
芸能と一口にいっても、様々な人がいます。
中には、あなたを利用し自身だけが利益を得ようと考える人も少なくありません。
メリットのある話でも、その先に展開があるのか、信頼できる人なのか判断する必要があります。
もし個人で考えることが難しければ、相談できる相手を見つけましょう。
こういった時、守ってくれるのが事務所でもあったりします。
1つずつ前に進むためにも、常に冷静に判断し自分を守っていきましょう。

メンタル面のリアル
オーディションに落ちる
ライブ動員が伸びない
SNSの反応が少ない
アーティストとして生きていくには、こういった局面には度々巡り合います。
こういった時、メンタルを産まkう保つことができないと、活動を続けることが難しくなってしまいます。
大切なのは、
・失敗に後悔せず、反省し次につなげる。
・改善点を分析する
・継続する方法を考える。
大事な局面に差し掛かった時、メンタルの安定が勝負を分けることも多いです。
トラブルや苦難に立ち向かった時、どういった考え方や行動ができるかで活動の質が変わっていきます。
もし本当に苦しい時、一度離れる事も視野に入れてみてください。
続けることは理想的ですが、生きていくことが最優先です。
評価が人それぞれの上で成り立つ世界なので、そのくらい不安定にもなりやすいのが、芸能の世界です。
逃げることは悪ではありません。
それも一つの方法なのです。
離れてみて分かることも多いと思います。
新しいスタートを見つけるためにも、一歩引いてみる事が大切です。
よくある質問
何歳からでも間に合いますか?
A.遅すぎるということはありません。
ただし、年齢が上がるほど「練習量」より「戦略」が重要になります。
強みを明確にし、方向性を絞ることが大切です。
音楽大学や専門学校に行かないと、音楽で活動することは難しいですか?
A.必須ではありません。
実力と実績を積み重ねれば、可能です。
ただし、スキルアップや音楽理論、人脈面では音楽大学や専門学校に行くメリットもあります。
自身の可能性を広げるために、様々な分野を学べることも大きな利点になります。
どれくらいで収入になりますか?
A.個人差が大きいですが、数年単位で考える人が多いです。
短期で結果を求めすぎる、また1発当てようとだけ考えること苦しくなります。
1つ1つ積み重ねる事で、思わぬチャンスに巡り合えたり。
その時に確かな成果を残せるように、経験や実力をつけていきましょう。

歌手になる夢を叶えるとは
歌を仕事にする上で必要なのは、自分自身が何者か理解し、価値を高めていくこと。
そして、聴いてくれる人に喜んでもらうことです。
特別な誰かだけができる世界ではありません。
ただしその夢を叶えるには現実的な活動でいかに立ち回るかが大きなカギになっていきます。
本気で向き合い続けられる人だけが残る世界ではあります。
もし今、
・歌が好きで仕方ない
・本気で挑戦したい
・不安だけど諦めたくない
そんな気持ちがあるなら、その感情を大切にしてください。
夢は、才能よりも「続けた人」に近づきます。
歌は趣味にもできるし、仕事にもできる。
どちらを選ぶかは自由です。
でももし、夢を叶えたいなら——
一つずつ始められる事を、今日から始めましょう!
プロとして歌を仕事にしたい方は、「プロボーカルコース」へ!