「カラオケで音程がズレてしまう…」
「音痴だと思われたくなくて人前で歌えない」
そんな悩みを抱えていませんか?
音楽や歌うことは好きなのに、うまく音程を合わせることができないと、中々楽しむことができないこともあると思います。
ですが、安心してください。
音痴は先天的なものではなく、ほとんどの人が正しいトレーニングを積めば改善可能です。
このコラムでは、音痴の原因や種類から、具体的な改善トレーニングまで、わかりやすく解説していきます。
音痴に悩んでいる方にとって、歌を楽しむきっかけになりましたら幸いです。
では、参りましょう!
音痴とは何か?

音痴とは、正しい音程(ピッチ)を把握し、それに合わせて声を出すのが苦手な状態を指します。
音程がずれていると、「うまく歌えていない」と感じられてしまうのです。
一口に「音痴」と言っても、実は大きく以下のようなタイプに分かれます。
音痴の種類
音痴には、大きく2種類に分けられます。
・感覚的音痴
・運動的音痴
です。
自身がどちらのタイプなのか把握されるだけでも、改善に近づくことができます。
それでは、それぞれのタイプについて解説していきます。
感覚的音痴
感覚的音痴は、「音を認識出来ていない状態」です。
音楽を耳で聞き認識する際、音の違いを細かくとらえることができていない状態になります。
感覚的音痴には、以下の2つのタイプに分けられます。
・音程(ピッチ)音痴
もっとも一般的な音痴のタイプです。
正しい音程が聞き取れなかったり、自分の出している音程がズレていても気づけない、という特徴があります。
・リズム音痴
メロディーの音程は合っていても、リズムがずれてしまうタイプです。
テンポについていけなかったり、歌詞の入りが早すぎたり遅すぎたりします。
運動的音痴
運動的音痴は、「音は認識出来ているが、発声により音程が合っていない状態」です。
出したい音は分かっているが、歌う時の発声の仕方が自分にあっておらず、うまく合わせることができていない状態になります。
音痴の方の多くは、こちらのタイプが該当します。
分かっているのにできない。というのはとてももどかしい状態ですよね。
表現力不足型(自信のなさによる不安定さ)
実際には音程もリズムもそこまで悪くないのに、「自分は音痴だ」と思い込んでしまっているケースです。
心理的な状態によって、良いパフォーマンスを導くことができますが、逆もしかり。自身の持って声を出すことができないと、思った音は中々出すことができません。
また、声が小さかったり、不安定だったりすることで、周囲から「音痴」と誤解されることもあります。
今すぐ音痴を改善したい方はこちら!音痴の原因
音痴の背景には、以下のような原因が考えられます。
是非該当する項目をチェックしてみましょう。
聴き取りの経験不足
音感は「才能」ではなく「訓練」によって養われるものです。
日常的に音楽に触れる機会が少なかった人は、音程の違いを聞き分ける能力が発達していないことがあります。
声帯の使い方が未発達
音程を合わせるには、喉や声帯を繊細にコントロールする必要があります。
この動きに慣れていないと、思った音が出せずにズレが生まれてしまいます。
自分の声が聞けていない
「自分の声は他人の声よりも聞こえにくい」と感じたことはありませんか?
これは頭蓋骨を通じて聞こえてくる自分の声(内耳)と、実際に外に響いている声(外耳)が違うためです。
基本的に、自分に聞こえる声は、骨格などの抵抗が大きいため、音の振動が緩やかになり、少し低く聞こえている場合が多いです。
そのため、自分では合っているつもりでも、実際にはズレてしまうことがあるのです。
音痴解消ステップ!

「では、音痴を直すにはどうしたらよいのでしょうか?」
以下に、効果的なステップをご紹介します。
ステップ1:耳(聴く力)鍛える
まずは「正しい音程を聴き分ける耳」を育てる必要があります。
・単音を聴いて真似する
ピアノアプリやチューナーアプリなどを使って、音を1音ずつ出し、それを正確に真似する練習をしてみましょう。
最初は「ド」だけでもOKです。
音が合っているか、アプリで確認しながら練習することで、聴き取る力と再現する力が同時に鍛えられます。
焦らずゆっくり合う実感を掴むことが重要です。
・歌声をなぞってみる
好きな歌手の歌を聴くときは、「このフレーズはどんな音程で動いているのか?」に注目してみましょう。
実際にメロディーを鼻歌でなぞるだけでも、音感が育ちます。
ステップ2:自分の声を「録音して聴く」
自分が出している音と、正しい音とのズレに気づくことが大切です。
スマートフォンの録音機能を使って、自分の歌声を録音してみましょう。
最初は恥ずかしいかもしれませんが、これが音痴克服の最短ルートです。
録音した音を聴きながら、「どこで外れているのか?」「どの音が不安定か?」を客観的に確認しましょう。
段々、違いが分かってくるはずです。
アウトプットを重ねながら、耳を鍛えていきましょう!
ステップ3:発声の基礎を掴む
音程がズレる原因の一つは「不安定な発声」です。
呼吸が浅かったり、喉に力が入っていると、音程を安定させることができません。
ここでは、発声の基礎を整えるトレーニングを紹介します。
家でも1人でできるので、ぜひ実践してみてください!
・腹式呼吸の練習
お腹(横隔膜)をふくらませて息を吸い、ゆっくり吐く練習をしましょう。
歌うときも、この呼吸を意識することで、声が安定しやすくなります。
・母音で音階練習
「あ・い・う・え・お」などの母音を使って、ドレミファソファミレドとゆっくり音階を歌ってみましょう。
無理のないキーで行ってください。
男性は C3~E4(低いド~高いミ) 女性はA3からB4(低いラ~高いシ)
以上です!お疲れ様でした!
まずは基礎的なトレーニングから、音感や発声を改善していきましょう!
良くなってきた実感がつかめたら、いよいよ歌唱トレーニングです!
今すぐ音痴を改善したい方はこちら!音痴でも歌える歌:カラオケで歌いやすい曲
最近のヒットチャートは、どれも難しい曲ばかり・・・。
いきなり飛び込んでしまうと、歌う実感をうまく掴むことができません
まずは、「楽な音程」と「ゆっくりのテンポ」の楽曲から練習することがおすすめです!
以下、カラオケで歌いやすい曲を厳選しました!
是非参考にしてみてください!
男性が歌いやすい楽曲
・上を向いて歩こう/坂本九
・世界に一つだけの花/SMAP
・家族になろうよ/福山雅治
女性が歌いやすい楽曲
・糸/中島みゆき
・ハナミズキ/一青窈
・マリーゴールド/あいみょん
これらの楽曲から、まず「音やリズムをしっかり合わせること」を実感してください。
慣れてきたら、好きなアーティストの楽曲にもトライ!
どんどん挑戦していきましょう!
よくある質問
音痴は治らない?
「自分は音痴だからもうムリ」
そんなふうに諦めてしまう人もいますが、そんなことはありません。
音痴は病気ではなく、「音に対する慣れやトレーニングの不足」によって生じているケースがほとんど。
実際、音痴を克服して歌が好きになった人はたくさんいます。
苦手なことも、もし興味があるのであれば、まず実践してみることが大切です。
「中々改善しない・・・」という方も、より効果的な練習方法を探すことで、突破口は見えてきます!
どうして最初から歌える人がいるの?
これには、「環境」の影響が大きいです。
普段から音楽を流している家庭や、親が演奏家だったりと、身の回りに音楽がある方は比較的音感が養われている場合が多いです。
特に、歌の上手な方が近くにいて、歌っているのを身近に聞いているだけでも、音程を取るということが当たり前になっていたりします。
「耳」や「発声」は、環境が大きな影響を与えます。
歌の上手な友人と積極的にカラオケに行き、耳を養うのも効果的です!
練習していても中々良くならない・・・!
練習を重ねているのに、成果が見えないと、モチベーションを保つことが難しいです。
そこで活用したいのが、ボイストレーニング。
練習をしていれば、必ず変化が起こっています。
それが良い変化なのか、第三者の目からアプローチを受けることは効果的です。
音楽・歌のプロに観てもらい、自分自身の立ち位置をしっかり確かめながら練習してみましょう。
音痴は気づきと練習で治せる!

音痴は、決して恥ずかしいことではありません。
大事なのは、「自分がどのようにズレているのか」を知り、それに合った練習を続けることです。
一歩一歩、確実に前に進めば、あなたも音痴を克服できます。
歌うことを、もっと自由に、もっと楽しめるようになりましょう!
良い歌ライフを!
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