コラム

大宮(埼玉)のボイストレーニング NOPPO MUSIC SCHOOL

お知らせ/コラム

【巻き舌のやり方】~できない理由や練習方法も解説~

「巻き舌って、どうやったらできるの?」

「なんで自分はできないんだろう…」

そんな風に悩んだことはありませんか?

巻き舌は、歌のトレーニングや言語の発音練習としてよく紹介されるテクニックです。

特に、イタリア語やドイツ語の歌を歌う際には必要不可欠な発声法でもあります。

J-POPでも、独特の歌い回しに巻き舌を取り入れているアーティストが多く、表現の幅を広げる要素として注目されています。

とはいえ、「どうしてもできない」「何度やっても舌が動かない」と感じている方も多いと思います。

このコラムでは、そんな巻き舌について、 ・そもそも巻き舌とは何か ・巻き舌のメリット ・仕組みやできない原因 ・効果的なトレーニング方法

を、詳しく解説していきます!

巻き舌をマスターして、あなたの歌の表現をさらに豊かにしていきましょう!

巻き舌とは?

巻き舌とは、「発声しながら舌の先端を高速で振動させる」発音のひとつです。

「ルルルルル…」というような音を、自然な振動で出すイメージです。

無理やり「ルルル」と言おうとするのではなく、舌が自動的に震えてくれる状態を目指します。

子どもの頃、電話の真似をしながら「ルルル」と遊んだ記憶がある方もいるのではないでしょうか?

あの音こそが巻き舌です。

巻き舌は、イタリア語やドイツ語で頻出する「r」の発音としても重要です。

声楽やオペラなどのクラシック曲では、巻き舌ができるかどうかが、曲の完成度に直結するほど大切なのです。

ただし、ポイントは「力で無理やり振動させる」のではなく、自然な状態で安定した振動をつくること。

このバランスが、巻き舌習得のカギとなります。

巻き舌のメリット

「巻き舌って、できた方がいいの?」

「自分はクラシックとか歌わないし、関係ないかも…」

そう思っている方にこそ知ってほしいのが、巻き舌の持つメリット。

実は、歌や発声に関して、巻き舌にはたくさんの良い効果があるんです!

巻き舌のメリット➀「滑舌が良くなる」

巻き舌を練習すると、舌の筋肉が鍛えられ、言葉がハッキリと発音できるようになります。

特に「カ」「タ」「ダ」「ナ」「ラ」行など、舌を使う子音の発音がクリアになります。

舌の動きが鈍いと、どうしても言葉がこもって聞こえがち。

巻き舌は、その根本的な解決策になるのです!

巻き舌のメリット➁「リラックスして歌える」

歌っているとき、「喉がつまる感じがする」「高音が苦しい」という悩みはありませんか?

その原因、実は舌の筋肉が固まっていることかもしれません。

巻き舌は、舌の脱力を促してくれるので、喉や体全体がリラックスした状態で発声しやすくなります。

自然な響きで歌いたいとき、ぜひ取り入れたいトレーニングのひとつです。

巻き舌のメリット➂「表現力がアップする」

巻き舌を通して、舌の自由な動きが可能になると、音の抑揚やニュアンスもつけやすくなります。

その結果、歌全体の表現力がぐっと豊かになります!

さらに、巻き舌そのものをアクセントとして使うことで、個性のある歌い方にもつながりますよ。

巻き舌を使う楽曲

ここでは、巻き舌を使う楽曲を紹介します。

ぜひ参考にして、自身の歌唱に取り入れてみましょう!

巻き舌を使う楽曲➀ 椎名林檎/丸の内サディスティック

巻き舌を使う楽曲➁ Ado/うっせぇわ

巻き舌を使う楽曲➂ クラシック~イタリア語~

トゥーランドット 「誰も寝てはならぬ」 Nessun Dorma

巻き舌のやり方

巻き舌の構造をシンプルに言えば、

「吐く息で、舌先が上顎(硬口蓋)に当たって振動 → 筋肉で戻る → 再び息で押し出される…」

という動きを繰り返している状態です。

この動きが高速で連続することで、「ルルルル…」という巻き舌音が生まれるんですね。

つまり、巻き舌に必要なのは:

・舌先が上顎に正しく当たること

・息がしっかり吐けていること

・舌が柔らかく動けること

この3つがそろって、初めてきれいな巻き舌が実現します。

巻き舌ができない人の特徴

「説明を読んでも、やっぱりうまくいかない…」

そんな方のために、巻き舌ができない主な原因を解説します。

巻き舌ができない人の特徴➀「舌の筋肉が硬い」

緊張して舌の筋肉がガチガチだと、振動がうまく起きません。

ストレッチや軽い運動で舌をほぐしてからトライしましょう。

例:舌を外に思いっきり出して引っ込める運動、舌先を大きく左右に動かす運動など

巻き舌ができない人の特徴➁「舌全体を動かそうとしている」

巻き舌で動かすのは、あくまで「舌の先端」だけです。

舌全体を力強く動かそうとすると、うまく振動しなくなります。

意識を舌先に集中してみてください。

巻き舌ができない人の特徴➂「息のコントロールが不安定」

息の量が少なすぎたり、逆に強すぎたりしても、巻き舌は安定しません。

無理のない自然な息で、少しずつ強さを調整してみましょう。

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巻き舌の練習方法

ではここからは、巻き舌を身につけるための簡単な練習方法を紹介します!

どれも自宅で一人でできるので、ぜひ気軽にやってみてください。

巻き舌の練習方法➀:ラ行言葉の反復練習

巻き舌は「ラ行」の動きを高速化したもの。

まずは「ラ行」の入った言葉を、早口で何度も発音してみましょう。

例:

「スルメ」

「フロリダ」

「サッポロラーメンとろろいも」

リラックスした状態で、噛まずに言えるようになったら上出来です!

巻き舌の練習方法➁:舌回しエクササイズ

口を閉じたまま、舌を歯茎に沿わせてぐるぐる回す練習です。

声を出さなくてもOK!

右回し10回 → 左回し10回 を交互に繰り返して、舌の筋肉を鍛えていきましょう。

筋肉が疲れてきたら無理せず休んでくださいね。

巻き舌の練習方法➂:「ネナネナ」で舌先をしっかり動かす

巻き舌には、舌先の動きが肝心です。

「ネナネナ」という言葉を使って、舌の動きを意識していきましょう。

「ネナネナ」と言いながら音程を上げていくと、高音発声のコツにもなります!

巻き舌に関するよくある質問

巻き舌に関するよくある質問➀「巻き舌ができないのは、遺伝?」

A.遺伝の場合もあります。

極端に舌が長かったり、短かったりすると、巻き舌が上手くできない場合があります。

滑舌にも影響を及ぼすので、中には手術をする方もいます。

しかし、全員に手術が必要なわけではありません。

トレーニングによって、改善することができます!

まずは、意識して練習に取り組むところから、始めてみましょう!

巻き舌に関するよくある質問➁「英語では使われる?」

A.基本的には使いません。

基本的には、英語では巻き舌は使われません。

ただ、昔のイギリス英語では巻き舌は使われていたという歴史があります。

歌唱の中だと、ニュアンスとして使われています。

ただ強いニュアンスにはなってしまうので、使いどころには注意が必要です。

巻き舌に関するよくある質問➂「巻き舌が練習しても上手くできません・・・!」

A.力みすぎているかもしれません。

巻き舌ができず、焦ってしまうと息を吐きすぎてしまったり、舌に力みが生じたりしてしまいます。

まずはリラックスし、一つ一つの舌の動きを確認しながら練習していきましょう。

巻き舌で、表現力アップ!!

巻き舌ができるようになると、歌の自由度は一気に広がります!

最初は「できる気がしない」と思うかもしれませんが、誰でも少しずつできるようになっていくものです。

短くでも「ルッ」とできればOK!

あとは慣れてくるにつれて、音の長さも安定感も増していきます。

ぜひ焦らず、自分のペースでトライしてみてくださいね。

以上、下野良将でした!

よい歌ライフを!

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